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LinuCは、社内において私に「Linuxが得意な人」という旗を立ててくれた認定です。

インタビューに答えてくれた方

今回のインタビューは高校生の頃からLinuxを触り始めてLinux歴15年にもなるという、キヤノンITソリューションズ株式会社の長島諒さんに色々とお話を伺いました。

長島さんは自宅サーバーも構築してご家族や友人とのやりとりに使っているという、根っからの「Linuxエンジニア」な方でした。

Q1.取得している認定を教えてください。

LinuCのレベル1、レベル2と、LinuCレベル3は304の認定を持っています。LinuCレベル1を取得したのは2019年ごろ、レベル2はその後すぐに受験して認定をとりましたが、レベル3304試験は実はつい最近に受験をしました。

レベル3の中でも304試験を選んだのは、自宅のサーバーでも仮想サーバーやKVMを動かしたりHA構成を組んでみたりしているで、改めて深くしっかりと理解したいと思ったのがきっかけで、どうせ勉強をするなら認定まで取ってしまえ、ということで受験をしました。

Q2.取得した認定を知った”きっかけ”と、受験する(認定を取得する)ことを選んだ理由について教えてください。

2018年ごろに知り合いからArch LinuxというLinuxディストリビューションを教えてもらって色々と触っていたのですが、色々とネットを調べる中でLPI-Japanの「Linux標準教科書」を見つけたのがきっかけです。Linux標準教科書を読む中で設定の仕方や考え方を理解し、どんどん楽しくなっていったので、そのままの流れでLinuCレベル1を受験しました。

LinuCのレベル2も基本的には同じ流れで、Linuxサーバー構築標準教科書でサーバーについての理解が深まり、どんどん興味が湧いていく中でLinuCレベル2を受験して合格をした、って感じです。

Q3.認定取得を通じて得た知識は、どのような業務で役に立っていますか?具体的にお聞かせください。

まずは自宅サーバーの運用ですね。自宅サーバーでは家庭内で使うシステムや友だちと使うシステムなどが動いているんですが、そのシステムを構築するときにLinuCで勉強したことが役立っています。例えば兄弟や親族の間はVPNを繋いで集中管理をしたり・・・と、まあ、色々ですね。

業務面でいうと、私が所属している部署ではWindowsを使うことが多いこともあってLinuxをしっかり扱える人間が私くらいしかいないので、Linuxを使って検証用の環境を作らなければならないときなどには声をかけてもらったりしています。

Q4.認定試験の特徴はどのようなところにあると感じますか?LPI-Japanが提供する認定試験以外を受けたことのある方は、感じられた違いなどもお聞かせください。

LinuC以外では、ネットワークの資格やクラウドベンダーの資格などを持っています。

それらと比べて思うのは、LinuCは特定のディストリビューションだけに偏ったりするのではなく、幅広い知識やスキルの習得ができるところがいいところだと思っています。またその問われている内容も実際の現場で使える内容そのまま、って思えるくらいなところもいいと思います。

例えば問題集にある問題を解いているだけでも、そのまま実機で使う手順としても使えるんじゃないかと思えるくらいなので、そういうところは結構いいなと思います。

Q5.認定を取得したことで得られたご自身にとっての一番の「メリット」は何だと思いますか?

学習を通じて様々なアプリケーションの存在を知ることができたので、視野が広がったように思います。またLinuxでも困ることなく、周りから頼りにされるくらいのスキルがついたことです。

私の会社では、毎期に本部の誰々がこういう資格を取りました、っていうことが公表されるのですが、私もLinuCのレベル3を取得したことが公表されたこともありLinuxが必要となるの案件には呼ばれるようになったのも嬉しいですね。

Q6.どのような教材を使って学習をしましたか?それを使った具体的な勉強方法と合わせて教えてください。

LPI-Japanのホームページで提供されている「Linux標準教科書」を使って勉強をしました。

特に「合格しないと」っていう気持ちで読んでいたわけではないのですが、Linux標準教科書を読みながらArch Linuxをいじりながら色々と試しているうちにLinuCレベル1に合格できるだけのスキルが身についた、という感じです。

LinuCレベル2も同様で、「Linuxサーバー構築標準教科書」を読みながら自宅サーバーでArch Linuxを色々といじっているうちに合格できるだけのスキルが身についた、という感じです。
流石にLinuCレベル3 304試験の時は市販の教材を読んで勉強をしました。

Q7.受験するにあたって、それぞれの認定試験のホームページで役に立ったコンテンツはありますか?もしあれば具体的に教えてください。

役立ったのは「Linux標準教科書」です。先にもお話ししたとおり、Linux標準教科書を使って勉強していたので、本当に役に立ちました。
あとは実際に試験を受けようと思ったときにLinuCの各試験の出題範囲を確認した、くらいです。

Q8.受験するにあたって、それぞれの認定試験のホームページ以外で参考にしたサイトや動画などがあれば教えてください。

私の場合はArch Linuxのwikiページを見ていました。そこに書かれている内容を自分のサーバーで試してみながら技術を習得していったので、動画も含めてどこかのサイトの情報をみていた、ってことはあまりありませんでした。

Q9.エンジニアとしての今後のキャリアはどのようにお考えですか?夢や計画などあれば、併せてお聞かせください。

自分が習得した技術や知識を周りの人にフィードバック、例えばインベントなどに登壇して情報発信をする、といったことをしていきたいと思っています。

すごく新しい技術とまではいきませんが、まだまだ使いにくいんだけど実は使ってみると結構便利といったような機能を自分なりにパッケージにして、他の人にも使ってもらえるようにする紹介などをしていければと思っています。

Q10.ご自身が取得された認定取得をこれから目指す人に「一言」お願いします。

「楽しもう!」って言いたいと思います。

自分自身、Linuxを使って自宅サーバーを立てて運用することが趣味みたいになっていていますが、楽しいなっていう感情があるので、技術的なことを掘り下げて知識をつけていくことが全く苦になっていません。

Linuxをいじることのどんなところが楽しいかというと、例えば新しい技術が登場してきたときにそれを試してみて今まで課題に思っていたこと、手間だと思っていたことが解決できたりした時ですね。あとは不具合を見つけたときに、それを掘り下げていってバグの箇所を探し当てたときなども楽しいですね。それをコミュニティにフィードバックをしたりするのもいいと思います。

Linuxを初めて触るときに抵抗を感じることもあるかもしれませんが、例えば普段使っているWindowsのようにまずは慣れる、くらいの軽い気持ちでやってみるのがよいと思います。

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