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HTML5プロフェッショナル認定は、フロントエンドエンジニアのスタート地点となる資格です。

インタビューに答えた方

今回のインタビューに答えてくれたのは、株式会社AEVIC(アビック)で働く佐藤弘毅(サトウコウキ)さん。エンジニア歴9年の中堅社員として活躍しています。

Q1:取得している認定を教えてください。

HTML5プロフェッショナル認定のレベル1とレベル2を持っています。エンジニアとしてのキャリアは9年ほどになりますが、レベル1は2017年7月、レベル2は2020年6月に取得しました。業務でも画面周りの開発に携わっていて前提知識もある程度はあったので、レベル1は1ヶ月程度、レベル2は3ヶ月程度で認定の取得ができました。

実はレベル2も学習期間が1ヶ月程度で受験したのですがその時は不合格になってしまったので、2ヶ月ほど追加で勉強し2回目の受験で無事に合格することができました。

Q2.HTMLプロフェッショナル認定を知った”きっかけ”と、受験する(認定を取得する)ことを選んだ理由について教えてください。

元々はJAVAプログラマーとしてI Tエンジニアとしてのキャリアをスタートさせたのですが、実際の業務ではJAVAだけできれば良いのではなく、画面周りの開発とセットとかデータベースとのセットでの開発とかが多かったので、そういうJAVA以外の周辺スキルの習得の必要性に駆られていました。

そういう中でHTMLやCSS、JavaScriptといった画面周りのスキルが習得できるHTML5プロフェッショナル認定を見つけた、というのが経緯です。

当時の自分は必要なスキルを「効率的に取得したい!」「カッコいい画面を作りたい!!」と思っていたので、必要なスキルを抜け漏れなく学べて資格取得という目標も立てられる、ということでHTML5プロフェッショナル認定レベル1の受験を決めました。

Q3.認定取得を通じて得た知識は、どのような業務で役に立っていますか?具体的にお聞かせください。

HTMLやCSS、といったタグ関連であればレベル1のスキル、JavaScriptであればレベル2のスキル、といった具合に、画面周りのさまざまな業務に役立てられているので、開発を進める上で困る場面が無くなったな、と思ってます。

おかげで多くの仕事を任せてもらえるようになったり、社内で研修講師を任されていた際も講義の時にその知識は大いに役立ちました。

画面周りの技術に興味を持っていた生徒に私がHTML5プロフェッショナル認定の取得を通じて得た経験を紹介したりすると、とても食いつきよく話を聞いてくれたので、彼らにとってもいい経験を伝えられたと思っています。

Q4.HTML5プロフェッショナル認定試験の特徴はどのようなところにあると感じますか?

良い意味で、実業務とは“無関係”にあることだと思います。実際の業務に携わるようになると、身につくスキルに偏りが出てしまうことも多々あります。しかもその身についたスキルが次の開発プロジェクトではあまり使われないこともありました。

そう考えると、どんな業務でも通用するような本質的なスキルや知識を体系立ててしっかり習得することが大事になってくると思うのですが、そういう基本的なスキルは実業務で学べる機会がほとんどありません。

しかしながらそのような本質的な技術力、基本的な技術力を身につけていると、どのようなプロジェクトに参加してもそのプロジェクト固有の約束事さえ理解できてしまえばすぐに戦力として活躍できるようになります。
そういう意味では、この資格は画面周りを扱うフロントエンドエンジニアの「スタート地点」とも言えるようなあらかじめ身につけておきたい必要な基礎・基本が学べる特徴を持っている、とも思います。

Q5.認定を取得したことで得られたご自身にとっての一番の「メリット」は何だと思いますか?

認定取得という形でスキルを可視化することができるので、周囲に自分がどの程度のスキルを身につけているのかを定量的にアピールできるようになったことだと思います。

社内ではHTML5プロフェッショナル認定という資格の認知度は一定程度ありますが、外部での認知度が少し足らないかな、と感じる時もあるので、その辺りの認知度向上には期待していきたいと思います。

Q6.どのような教材を使って学習をしましたか?それを使った具体的な勉強方法と合わせて教えてください。

LPI-Japanの認定教材となっている書籍を使って学習をしていました。

個人が運営しているホームページや動画も見たことはありますが、個別バラバラで体系立てられていないので、個人的には認定教材を中心に据えて学習を進めていきました。

ただ書籍を読み進めるだけではなく、自分のパソコンに開発環境を構築して書籍の中にあるサンプルソースを自分自身で実装するなど、手を動かして実業務で使うことを意識するようにしていました。
書籍を通じた基本的な知識の習得と手を動かして確認することを繰り返していたので、問題集は買わずに受験をしました。

Q7.受験するにあたって、HTML5プロフェッショナル認定のホームページで役に立ったコンテンツはありますか?もしあれば具体的に教えてください。

問題集を買わなかったということもあり、ホームページにある「例題解説」は技術解説だけでなく実際の試験問題の雰囲気を掴むことができてよかったと思います。

ただ、問題の量自体が少ないので、市販の問題集のような使い方ができなかったのは残念でした。

Q8.受験するにあたって、それぞれの認定試験のホームページ以外で参考にしたサイトや動画などがあれば教えてください。

特定のサイトや動画はありませんでした。学習の基準としていた認定教材の書籍を読む中でどうしてもわからない部分が出てきた時に個人ブログやYouTubeの解説動画を探して参考にする、という使い方でしたね。

個人が運営するコンテンツの場合、内容に一部誤りがあることもあるので、全面的に信用するのではなく、あくまでも不明点の解消に役立てる程度にとどめていました。

Q9.エンジニアとしての今後のキャリアはどのようにお考えですか?夢や計画などあれば、併せてお聞かせください。

成果を出しつつ、新人エンジニアの育成もできる開発チームのリーダーになりたいと思っています。

エンジニア歴9年の中堅社員ともなると、高い技術力を備えているのは当然として、新人エンジニアを引っ張っていく事も会社から求められるようになりました。なので、今回取得した認定資格を通じて得た知識も、新人エンジニアを引っ張る原動力にしていきたいと考えています。

その結果として、会社全体のエンジニアのスキルアップにも繋がれば、と思っています!

Q10.ご自身が取得された認定取得をこれから目指す人に「一言」お願いします。

HTML5プロフェッショナル認定の資格を取ることですぐに業務に役立つということは少ないかもしれませんが、どんな仕事でも役に立つ基礎力を高めてくれると思います。資格の取得はゴールではありません。

しっかり勉強をして体系だったスキルを習得することはエンジニアとしてキャリアを始める時の「スタート地点」になってくれると思うので、ぜひ頑張ってください。

このインタビューは2023年11月末に行いました。


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