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LinuCは、私の仕事が変わっても役立ってくれるイチオシの認定です。

インタビューに答えてくれた方

今回は大手通信キャリアの運用監視業務に長く関わってきて最近セキュリティ関連の業務に携わりはじめた、株式会社IDデータセンターマネジメントに所属する花野浩之さんにお話を伺いました。

Linux技術が業務上使わなければならないという訳ではありませんが「必要とされる場合もある」ということで機会を見つけてコツコツとスキルを習得し、LinuCレベル3まで取得をされました。

Q1.取得している認定を教えてください。

LinuCのレベル1とレベル2、そしてレベル3は300試験(Mixed Environment)の認定を取得しています。Linuxは大昔から勉強したりしていたので、あまり時間をかけずに取得をしました。

Q2.取得した認定を知った“きっかけ”と、受験する(認定を取得する)ことを選んだ理由について教えてください。

LinuCを知ったのは、LinuCという新しいLinux技術者認定試験がリリースされた、というネットニュースか何かを見たのがきっかけです。そのニュースの中で多くの企業で採用され評価されているといったことが書かれていたので、大手IT企業に評価されているなら取得しても損はないと思ったからです。

あとは、LinuCが私の勤める会社の認定取得に対する報奨金の対象になっていた、ということも理由の一つです。私の仕事柄、Linuxをゴリゴリと使うわけではありませんが、Linuxは汎用的でどこでも使える技術なので、どこの部署に異動するにせよ持っていて損はないと考えました。 

Q3.認定取得を通じて得た知識は、どのような業務で役に立っていますか?具体的にお聞かせください。

最近セキュリティ関連、特に外部からの脅威や攻撃手法などについての分析業務に関わるようになったのですが、LinuCで学んだネットワークや認証まわりの知識は結構役に立っているなと思うことがありますね。

あとは業務というわけではありませんが、LinuCの学習で得た知識が他のIT系の試験を勉強するときの基礎になっていることもあります。例えばIT系の国家資格の試験でも「あ、ここはLinuCで勉強したことと同じだ」というところもあったりするので、そんなところでも参考になるところがあると思ってます。

Q4.認定試験の特徴はどのようなところにあると感じますか?LPI-Japanが提供する認定試験以外を受けたことのある方は、感じられた違いなどもお聞かせください。

LinuCのレベル1やレベル2は、正直というか分かりやすい問題文なので解きやすかったと記憶しています。特にレベル3と比べると、レベル1やレベル2は知っている/知ってないの範疇の問題が多いので、取り組みやすかったです。 

Q5.認定を取得したことで得られたご自身にとっての一番の「メリット」は何だと思いますか?

Linuxはもちろんですが、サーバーの運用や構築に関する新しい知識の学び直しができたことが一番ですね。お話したようにLinux自体はだいぶ古くから触っていましたが、セキュリティやクラウドに関する知識の幅が広がって「なるほどな」と思えることがあったので、とても良かったと思います。あとは認定という形あるものが手に入ったので、自信にもなりました。

LinuCレベル3の認定取得まで到達できたので、会社からLinuxがわかる人間、と評価してもらえるようになってLinuxのベンダー系資格の学習推進の取り組みにアサインされるなど、自分自身のある種「ブランド化」にも役立っているように思います。

 Q6.どのような教材を使って学習をしましたか?それを使った具体的な勉強方法と合わせて教えてください。

LinuCレベル1とレベル2は、認定教材の書籍を読んでからPing-tで問題を解いてその解説をじっくり読む、の繰り返しでしたね。ただいきなり問題集を解き始めると小さなところばかりに目がいってしまうので、まずは出題範囲全体を見まわすことを行うように意識していました。

そして問題集を解くにしても、単に正解・不正解で一喜一憂するのではなく、どうして正解なのかを100%理解するところまで掘り下げるようにしました。

ただ私のこの勉強の仕方は、Linuxの知識があらかじめあったからできたことだと思います。

本当の初学者の方には、認定教材を読んだらLinuxの実行環境を別途用意して一通り試しながら学習を進めることをお勧めします。いわゆる「手を動かしながら学習する」ですね。

LinuCレベル3は学習のための教材も多くないということもあり、Ping-t一択という感じでした。 

Q7.受験するにあたって、それぞれの認定試験のホームページで役に立ったコンテンツはありますか?もしあれば具体的に教えてください。

出題範囲のページです。認定教材にも書いてある内容ですが、一応LinuCの公式ページでも確認をしました。

あとは、自分が受験するのではなく会社の同僚にLinuCの認定取得に向けた学習方法を共有するために調べる中でいいなと思ったのは、技術解説セミナーの動画コンテンツですね。

動画の中で講師の人がスライドと実際の画面をデモで説明してくれるので、とてもいいなと思いました。

Q8.受験するにあたって、それぞれの認定試験のホームページ以外で参考にしたサイトや動画などがあれば教えてください。

Ping-tにある「合格体験記」をたくさん読みました。

その理由は、勉強をするための作戦を立てるのにとても役立つからです。いわゆる成功体験談を共有してくれるわけなので、どんなことを考えてどんなふうに勉強をしたのかが書かれています。その記事を多く読むことで共通項が見えてくるので、その共通項に共感が持てるなら自分の学習方法に取り入れる、ということをしました。

LinuCの合格を目標に据えるなら、合格までの最短距離を走るのに合格体験記はとても役に立つと思います。

Q9.エンジニアとしての今後のキャリアはどのようにお考えですか?夢や計画などあれば、併せてお聞かせください。

セキュリティに関わる業務についたので、まずはその知識習得に力を入れたいと思っています。例えばLinuCレベル3 303試験に向けた勉強だったり、セキュリティ関連の記事を読んだり、プログラムの挙動についての勉強などですね。

あとは知識の幅を広げるためにも、半年に1つくらいのペースでIT系の認定試験を受けていきたいと思っています。

Q10.ご自身が取得された認定取得をこれから目指す人に「一言」お願いします。

これからLinuxのスキルを身につけていこうとお考えの人であれば、Linuxの学習環境を作った上でLinuCの認定教材を読みながらLinuxを操作して習得する、というのが一番いい方法だと思います。遠回りのように感じるところもあるかもしれませんが、実はちゃんとLinuxが使えるエンジニアになる一番早い方法だと思います。

すでにLinuxを多少使える中でLinuCの認定取得を目指すというのであれば、合格体験記を読み込むことですね。資格取得は短期決戦です。自分なりに立てた作戦を信じてやり切ってください。

途中で投げ出してしまうのが一番もったいないので、何かモチベーションを維持する方法を見つけて、頑張ってほしいなと思います。

このインタビューは2024年4月に行いました。


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