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認定は、エンジニアだった自分が「人を育てる」という新しい役割を得るきっかけを作ってくれました。

インタビューに答えてくれた方

今回は、20年近く第一線のITエンジニアとして活躍している 「Sさん」にお話を伺いました。

アプリケーション開発からキャリアがスタートし、インフラ周りの設計・構築から運用、そしてフロントエンド開発にも関わるといった幅広い活躍をしており、そしてその多くの経験と知識を活かして今では新人エンジニアを教える役割を担うまでになったそうです。

Q1.取得している認定を教えてください。

LinuCのレベル1とレベル2、そしてHTML5プロフェッショナル認定レベル1とレベル2を取得しています。

LinuCレベル1はだいぶ昔に取得して、LinuCレベル2を2020年ごろに取得しました。出題範囲に仮想化/クラウド関連の内容が含まれるようになった、Version10.0の試験を受験して合格しました。

HTML5プロフェッショナル認定レベル1とレベル2は、比較的最近取得しました。最近新入社員向けのIT研修の講師をすることになったのですが、研修内容にHTML5プロフェッショナル認定レベル1が含まれているので、教えるのであればまずは自分で取得してみようと思い、レベル1とレベル2を受験し合格しました。

Q2.取得した認定を知った“きっかけ”と、受験する(認定を取得する)ことを選んだ理由について教えてください。

LinuCのレベル2は、ちょうどレベル1の有意性期限切れの案内メールが届いたのがキッカケです。LinuCレベル1を期限延長するために受験して合格しても会社から報奨金は出ませんが、上位認定であるLinuCレベル2を取得すると報奨金が出ます(笑)。それとちょうど業務の面でも仮想化/クラウドに関連する案件も増えてきていたので、LinuCレベル2を受験しようと思いました。

HTML5プロフェッショナル認定については、先にお話ししたとおり新入社員に教える上で自分でも試験の内容について知っておこうと思ったのがきっかけです。正直、勉強を始める前までは今までの業務経験で得た知識でなんとかなるだろうと思ってましたが、甘かったですね。知らないことがいくつもあって、いい発見になりました。

Q3.認定取得を通じて得た知識は、どのような業務で役に立っていますか?具体的にお聞かせください。

LinuCについては、サーバー運用管理業務で役立っています。サーバー運用を自動化させるためのスクリプトの作成だったり、セキュリティのための認証局関連のコマンド操作について学習できたりしたのは、個人的にはとても良かったと思っています。

それとパブリッククラウドを使ったシステム開発の現場に入った時の話ですが、「この人、Linuxのことをあまり知らずにいるようだけど、大丈夫かな?」と思うことがあったりしました。コマンド入力の黒画面を見慣れていないというか、コマンドそのものをあまり知らないというか、作業がおぼつかない人を見かけることがあったので、そういう人の様子を見た時にLinuxのスキル習得は役に立っているな、と思いました。

Q4.認定試験の特徴はどのようなところにあると感じますか?LPI-Japanが提供する認定試験以外を受けたことのある方は、感じられた違いなどもお聞かせください。

JavaやPHPなどのI T試験を数多く受けてきましたが、それらと比べてもLinuCは2つの試験に合格しないと認定が得られないので、出題範囲はとても広いと思います。その結果として、ある意味関連する技術まで体系的に学べるようになるのは良いことだと思います。

HTML5プロフェッショナル認定も同様で、勉強を始めるまでは正直甘くみていましたが、いざ始めてみると知らなかった機能やタグの種類などに気づくことができましたので、これも良かったと思っています。

Q5.認定を取得したことで得られたご自身にとっての一番の「メリット」は何だと思いますか?

社内で「技術についてよく知っている、資格のことをよく知っている」と評価してもらえるようになり、技術的な質問や相談を受ける立場になれたのは良かったと思っています。そういうこともあって、最初にお話しした通り新入社員向けの技術講師を任されるようにもなりました。

社内を見渡すと、20代の若いエンジニアにはJavaやPHPといったプログラミング系の試験が人気で、30代になってくるとパブリッククラウドの試験を受ける人が多いように思います。彼らがどんなスキル習得を目指すにせよ、自分が多くの認定取得を通じて得た知識や経験はしっかり伝えていきたいと思います。

Q6.どのような教材を使って学習をしましたか?それを使った具体的な勉強方法と合わせて教えてください。

LinuCもHTML5プロフェッショナル認定も、書籍の認定教材を中心に学習を進めました。LinuCの場合、書籍を読んでいて理解が追いつかないような箇所があれば、WindowsにあるWSLを使って実際にコマンドを叩いてみて確認をするようにしていました。やはり実際に自分の手を動かしながら学習するとしないとでは、圧倒的に手を動かしながら学習を進めた方が習得も早いように思うので、そこは大事にしていました。

Q7.受験するにあたって、それぞれの認定試験のホームページで役に立ったコンテンツはありますか?もしあれば具体的に教えてください。

LinuCのホームページで紹介されていたオンラインセミナーには参加しました。

認定教材読んでも漠然としか理解できていないテーマについては、詳しい講師の方にデモを交えて解説してもらった方がわかりやすいというところがあると思います。特にデモ画面を見せてもらうと実際に動く様子がわかるので、そこは書籍では得られない部分だと思いました。

あとは認定試験のトップページは見るようにしていて、割引キャンペーンなどお得な情報はしっかりチェックするようにしていましたね。

Q8.受験するにあたって、それぞれの認定試験のホームページ以外で参考にしたサイトや動画などがあれば教えてください。

個人の方がまとめている技術系のブログ記事などをみていました。LinuxのコマンドやHTMLのタグなどを掘り下げて調べたいとき、検索結果ページに表示された記事を読んでいました。

文字情報の場合、検索エンジンで記事を探し、その記事の中でもページ内検索をすることで調べたい内容にピンポイントで到達できることが気に入っていました。

そのため、逆に動画コンテンツはあまり見ませんでした。理由は知りたい情報に辿り着くのに時間がかかってしまうからです。

Q9.エンジニアとしての今後のキャリアはどのようにお考えですか?夢や計画などあれば、併せてお聞かせください。

まずはLinuCのレベル3、中でも300試験に興味がありますね。あとは最終的には2023年にリリースされたLinuCシステムアーキテクトまで到達できたらいいな、と思っています。

Q10.ご自身が取得された認定取得をこれから目指す人に「一言」お願いします。

LinuCにせよ、HTML5プロフェッショナル認定にせよ認定取得を目指すのであれば、「手を動かしながら学習を進めること」をお勧めしたいと思います。体で覚える、ではないですが、やっぱり読むだけではなくしっかり手を動かしながら学習を進めると記憶に定着すると思います。

それと最後にLinuCもH T M L5プロフェッショナル認定も取得がゴールではなく、エンジニアとしてのスタートラインに立つための認定だ、ということをお伝えしたいと思います。

これからエンジニアとしてどんなキャリアに進むにしてもどちらの認定もその後の成長の礎になってくれる内容なので、若いうちに取得しておくのが良いと思っています。頑張ってください。

このインタビューは2024年4月に行いました。


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