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IT系資格の種類とその特徴を解説します

みなさんもご存知の通りIT系の資格には多くの種類がありますが、それぞれどんな特徴があるの?と思うこともあるかもしれません。

ざっくり分ければ、国家資格と民間資格に分かれます。国家資格には有効期限がないのが特徴ですが、民間資格には有効期限が設定されているものが目立ちます。

どうして民間資格には有効期限が設定されているのかも含め、簡単に説明していきたいと思います。

国家資格は一生モノ

IT系の国家試験で代表的なものは「基本情報技術者試験」です。

試験で問われる内容も、コンピューターの仕組みなどが問われるテクノロジー、管理職の仕事に関する内容のマネジメント、経営者の仕事に関するストラテジーなど、本当に幅広い内容が問われるという特徴があります。

この試験の合格には有効期限がないということからもわかるように、新しい技術の知識やその操作方法を問うというものではありません。どちらかというと概念的な内容だったり、仕事をする上で知っておくべき事柄について問われる、と考えた方が良いでしょう。

以下に試験をまとめます。興味がある試験があったら、是非調べてみてください。

IPAが試験事務をおこなっている試験(2022年6月時点)

参考:情報処理推進機構(IPA)

民間資格は実践的な資格

民間の資格は概念というより特定の機能や製品についてのスキルや知識を問う内容になるので、実践的な資格ということができるでしょう。

その実践的な民間資格も、特定のベンダー(企業やメーカーのことです)の製品や技術に関する知識やスキルが一定の水準に達していることを証明するベンダー資格と、特定のベンダーに偏ることなく中立な立場で知識やスキルのレベルを証明するベンダーニュートラル資格とに分かれます。

ベンダー資格

時代を反映してか、クラウドサービス関連の資格がとても増えています。特定の製品について深い知識を身につけられるところが良いところですが、何かの理由で違う技術を学ばなければならなくなると、また1から学び直しになる恐れがあることに注意が必要です。

自分がやりたいこと、必要なことをしっかり見定めてから選ぶようにしましょう。

(受験料は2022年6月現在)

オラクルの試験には有効期限がありませんが、ソフトウェアのバージョンに紐づいた試験となります。バージョンアップすると取得した認定も旧バージョンのものとなるので、注意が必要です。

ベンダーニュートラル試験

ベンダーニュートラル試験とは、特定のメーカーや製品についての技術やスキルではなく、前提となるようなスキルや知識について問うのが特徴です。

私たちLPI-Japanもベンダーニュートラルな認定試験を運営していますが、ベンダー資格で学ぶスキルの前提となるような基本的な事柄を問う試験を運営しています。

(2022年6月現在)

有効期限がある理由

民間資格に有効期限があるのは、変化の激しいITの世界の製品はバージョンアップが頻繁に行われるので、新しい機能に追随した内容に試験の内容(出題範囲)を更新していかなければならないからです。

例えばですが、5年前にとある試験に合格したスキルを持っていたとしても、今現在はそのスキルがどれだけ活かせるかといえば、微妙であることはお分かりになると思います。

そうした理由から有効期限が設けられているのです。

就活にIT関連の資格を活かそう

今回はIT系の代表的な資格を国家資格、民間資格に分けてご紹介しました。

就活中の方で、ITエンジニアに興味を持たれる方は少なくないでしょう。ITエンジニアを目指すのであれば、学習の過程を通じてITの基礎が学べる資格試験にチャレンジしてみることをオススメします。

説明をしてきた通り、国家試験は幅広い情報技術の基礎知識の習得に役立つ資格と言えますが、民間資格はその内容から国家資格よりも実践的な知識や技術が習得できる資格です。

ITエンジニアとしてのキャリアパスが明確で、より実践的なスキルを身につけたいなら民間資格をいろいろと探してみることをオススメします。
就活に役立つ資格については別記事にまとめていますので、そちらをご覧ください。


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