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まさに縁の下の力持ち!!IT社会を支えるインフラエンジニアのご紹介

「エンジニア」と一言で言っても、実はさまざま。

アプリケーションエンジニア、Webエンジニア、スマホアプリ系エンジニア、制御系ソフトウェア開発エンジニア、インフラエンジニア、セキュリティエンジニア、と聞いて皆さんはどんな仕事が思い浮かびますか?

実はこれらは、パーソナルキャリアが2022年6月に公開したスキル年収マップのITエンジニア編で紹介されていたITエンジニアの職種の一部ですが、今回はこの中の「インフラエンジニア」にフォーカスしてみようと思います。

参考:スキル年収マップ/ITエンジニア編


インフラって何?

インフラはインフラストラクチャーの略称です。

辞書によると、インフラは経済活動や社会生活の基盤を形成する構造物で、道路・発電所・港湾・通信施設などの産業基盤に加えて、学校・病院、公園などの公共福祉に関わる施設も該当します。

IT社会では多くのサービスやシステムがインターネットを使って提供されています。そうしたサービスやシステムの構築に必要となるハードウェア・ソフトウェア・ネットワークなどのことをITインフラと呼ぶことが多いです。

ハードウェアはサーバーやルーターと呼ばれる機器、ソフトウェアはOSとサーバー用のソフト、ネットワークは機器同士を繋ぐためのケーブルや無線通信機器も含まれます。

インフラエンジニアとは?

インターネットの常時接続が前提のスマートフォンの普及により、私たちの生活の中でインターネットが身近なものになり、それに伴って仮想化やクラウドサービスの技術が進化しました。

今ではサイトを閲覧するのはもちろん、銀行口座の管理や振込、納税や確定申告のような公共サービスまでもが、スマートフォンだけで利用できるようになりました。

こうした仕組みが利用できるのもITインフラがあってこそ

スマートフォンやパソコンからサービスが利用できるのはサーバーやネットワークといったインフラと連動しているからなんです。インフラの規模は大小さまざま。数名程度の会社の小規模なものから、数千数万の社員を抱えるような大企業の巨大なインフラもあります。

ちょっと難しい話になりますが、そうしたインフラの機器を自分たちで保有することを「オンプレミス」といい、自分たちでは保有せずに別の事業者やデータセンターが提供するインフラをインターネット経由で利用することを「クラウド」と呼びます。

ちなみに、電気・ガス・水道などの社会インフラは常になくてはならないものですし、止まってしまうことが許されないサービスでもありますよね。ITインフラも今やそれと同じぐらいに安定して動くことが求められています。

インフラエンジニアは、オンプレミスやクラウド問わず、ITインフラが正しく機能するように維持し続けるため、設計・構築・運用保守管理までを一貫して担当する縁の下の力持ち的存在のエンジニアです。

これからのイノベーションを支えるのもインフラエンジニア

モバイル・仮想化・クラウド技術の進化はすさまじく、大容量の動画データや画像データのやり取りが行えるだけのパワーを持つようになり、5G・IoT・ビッグデータ・AIといった新しい技術の活用も期待されています。
ITの技術革新つまりイノベーションがITインフラを進化させ、そのITインフラが更なるITイノベーションを生み出す相乗的な効果が生まれているのです。

プログラマーがどれだけ優秀でも、インフラが正しく動かなければアプリケーションのプログラムが正しく機能しません。
サーバーやネットワーク機器の性能が低かったり、あるいは何らかのトラブルで機器に障害が起こると反対にプログラムの性能が発揮できません。

インフラエンジニアは、さまざまな側面から適切な規模のインフラを設計し、その設計を踏まえてサービス基盤を構築し、運用が始まったサービスが正しく動作するために維持管理していくのが仕事です。

インターネットを利用したサービスは社内外問わず、さまざまな領域のエンジニアが協力しあって開発が進行します。特にクラウドサービスを利用する場合は、社外関係者や専門家などとも連携してく必要があるため、コミュニケーション能力も必要になります。

皆さんがITエンジニアとして活躍するこれからの時代は、さまざまな業種でIT化が進行します。ゆえにITインフラを支えるインフラエンジニアの活躍の機会は一層拡大していくでしょう。
最先端の技術に触れられる、楽しくやりがいのある職種がインフラエンジニアです。

インフラエンジニアになるには?

インフラエンジニアに必要な知識やスキルはどのようなものでしょう。

土台となるのがコンピューターやネットワークの仕組みについての理解です。

実際の現場では多くのコンピューターが相互に接続された状態で管理運営されます。コンピューター同士の接続にはネットワーク接続が使われます。コンピューターもオンプレミスで実機を使うケースもあれば、クラウド上の仮想マシンを使う場合も出てきます。

さらにさまざまなオンラインのサービスで利用されるシステムには「Linux(リナックス)」と呼ばれるOSを採用したコンピューターが使われることが多いので、Linuxの仕組みの理解やコマンド(画面に文字を入力して操作する方法のこと)、実際の機器操作スキルなどをバランスよく身につける必要があります。

インフラエンジニアに必要な知識を学ぶのに一番手軽なのが資格の取得です。その理由は、必要な知識やスキルがまとめられているので、合格できるだけのスキルや知識が身についていることは、インフラエンジニアとして必要な知識が身についていることになるからです。

民間資格であれば、私たちLPI-Japanが運営しているLinux技術者認定「LinuC」がおすすめですし、国家試験の「基本情報技術者試験」なら技術の領域だけにとどまらず、エンジニアに必要な基礎知識が体系的に学習できます。

資格の学習を通じて、エンジニアという職業の雰囲気をつかんでみるのも良いかもしれませんね。

就活中の方であれば、資格にチャレンジする意思表示をエントリーシートに反映して内容を充実させることもできます。

国家試験:基本情報技術者試験
民間試験:Linux技術者認定(LinuC)、シスコ技術者認定(CCNAなど)、AWS関連、他

一部の資格については、別投稿で詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。

最後に

インフラエンジニアはあまり目立たない存在かもしれませんが、実際は縁の下の力持ち的存在です。I Tの基盤を支える仕事ですから、社会的にもとても重要ですし、クラウドや仮想化といった最先端の技術にも触れられる仕事です。

インフラエンジニアの具体的な仕事の内容、インフラエンジニアを目指すなら知っておきたいキーワード、ITインフラを支える Linuxについて、もっと詳しい内容が知りたい場合はLinuC公式サイトのスキルアップコラムもぜひ読んでみてください。

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